湯シャンを続けている、もしくは続ける前に不安なのが、湯シャン(ノープー)の臭いではないでしょうか。
特に接客業ともなれば人前に出ますし、女性であれば臭いが臭いというのは嫌だと思うのは当然でしょう。
今回はそんな臭いの原因と対策、対処法についてをご紹介していきます。
Contents
臭いの原因
臭いの原因として考えられるのが
- 活性酸素による酸化
- 雑菌の繁殖
です。
一つずつ解説をしていきます。
活性酸素による酸化
頭皮に限らず、人間の体には皮脂があります。これらが活性酸素により酸化をすると、「ノネナール」というニオイ物質を出すそうです。
このニオイ物質によって出るニオイがいわゆる加齢臭だとか、頭皮のニオイにつながってくるわけです。
普段私たちはシャンプーを使い、通常よりも「強い洗浄力」で頭皮を洗っている可能性があります。
そうなると、必要以上の皮脂を取ってしまうことになります。必要以上取られた頭皮はどうなるか、危険信号を出しますよね。
よく体操選手が擦れる場所が毛深くなる原理と同じです。補わなければいけない!と身体が反応をして皮脂がたくさん出るようになります。
この状態でシャンプーをやめるとどうなるでしょうか。
今までは必要以上の皮脂が出ていても、その皮脂をシャンプーがまた過剰に洗い流していました。
それが、次はお湯だけになり、すべての皮脂を洗い流せなくなります。残った皮脂は酸化するとニオイを出し、くさくなるというわけです。
雑菌の繁殖
本来人間の体には一兆以上の常在菌が存在し、頭皮には表皮ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌、アクネ桿菌(かんきん)、マラセチア菌、などが良く知られていますが、200種類以上の菌があるそうです。
常在菌とは、健康な体にも存在している菌たちのことと言われています。
常在菌がいることで、人の体はバリアを張ってくれたり、皮膚を守ってくれたり、弱酸性に保ってくれたりするそうです。
ですが、この常在菌をシャンプーでは必要以上に取ってしまう可能性があるのです。
過剰な洗浄力は必要以上の常在菌を取り、体は防衛本能として常在菌を増やすように働きかけます。
湯シャンやノープーを始めたばかりの時には、相変わらず体は躍起になって「常在菌を増やすぞー!」となっていますから、頭皮の常在菌バランスが崩れてしまいます。
そうなると、余計に頭皮の環境が崩れて、炎症だったり、菌の繁殖へとつながり、かゆみやフケ、臭いの原因となってしまうと考えられます。
対策、対処法は
湯シャンを続けていけば、いずれは落ち着くと思われますが、すぐにでも「どうにかしたい」方もいらっしゃると思います。
なので、考えられる対策、対処法をあげていきます。
活性酸素の対策と、常在菌の対策二つに分けて書いていきます。
活性酸素への対策、対処法
活性酸素を少しでも減らすことで、頭皮の酸化も減り、自ずと臭いが減るかもしれません。できることで負担にならないものはやってみると良いでしょう。
タバコを控える
タバコは活性酸素の原因の一つと言われています。他にも食べ物にも含まれていますが、すぐにでもやめられる状況であればタバコをやめるのが手っ取り早い方法です。
アルコールをとりすぎない
アルコールを取りすぎると、肝臓がアルコールを分解するときに、活性酸素を発生させてしまうそうです。お酒好きな方は、注意が必要です。
運動をする
自分の身の丈に合わない運動を急にしてしまうと、逆に活性酸素を増やす原因となるかもしれません。少しずつ体にあった運動をすると良いようです。
ウォーキングや水中歩行程度の運動に収めて始めてみてはいかがでしょう。
ストレスを溜めない
ストレスを溜め込むと、身体に悪いというのはよく聞くことですが、活性酸素を増やす理由にもなるそうです。
湯シャンを始めたことは気にしすぎてストレスがたまるかもしれませんので、三日に一度にするなど無理のない計画をしてみてはいかがでしょう。
紫外線をさける
紫外線に当たると、皮膚細胞での活性酸素が増えるそうです。特に頭は直射日光に当たる部分です。
始めたての時は帽子をかぶるなどして、直射日光から避けてみてもいいですね。
常在菌への対策、対処法対策
常在菌への対策、対象法もすぐにできそうなことが多いので、負担にならない程度に実践してみると良いでしょう。
頭皮を傷つけない湯シャンをする
頭皮を傷つけると細菌感染や、かゆみにつながります。頭皮に異変が起こればそれだけ頭皮に触れる回数も増えるでしょう。
そうなると常在菌も増えてしまうかもしれません。出来る限り頭皮を傷つけない洗い方をしましょう。
頭皮を乾かして寝る
頭皮を乾かして寝ないと枕と髪の毛に挟まれて蒸れてしまうかもしれません。蒸れていると、雑菌の繁殖原因になりかねませんので、要注意ですね。
髪の乾かし方を変える
今まで近い距離でドライヤーをしていた人は、遠くから乾かすようにしてみてはいかがでしょうか。熱は頭皮へのダメージとも言われているので、出来る限り髪の毛だけに当てるように工夫をしてみるのもいいでしょう。
ドライヤーをやめてみる
ドライヤーをやめてみる人もいるようです。自然乾燥でも十分に頭がかゆくなくなったという人もいるくらいなので、実体験してみてもいいですね。
枕を洗う
枕に雑菌がついていれば常在菌が住む頭皮の環境が悪くなるかもしれません。
自分が寝たときに頭をつける枕、布団は清潔なものにしてみてはいかがでしょう。
まとめ
湯シャンをし始めたときに頭が臭いと感じる原因と対策、対処法についてお話をしました。
活性酸素と常在菌をバランスよい状態に保つためにも、自分で色々と試してみてはいかがでしょう。
何が正解というよりかは、人それぞれにある体の環境にあった生活をすることが重要だと思っています。
雑誌やネット、テレビの情報を過信しすぎずに自分にあった湯シャンライフを見つけてください。